はじめに
maruzoです。今日はビー玉を転がすためのレールのデザインを10本まとめてご紹介します。
このサイトを見てくださっているみなさんが、実際にご自身でおもちゃを制作されるときの参考にしていただければと思います。
レール10種盛り
今回ご紹介するレールは、次の10本です。
ずらりと横に並べてみました。レールの長さはどれも約180mmです。
時間的には、あっという間ですが、どれももちろんビー玉が転がります。
では、順番に説明していきます。
まず、1本目です。これは最も基本的なデザインのレールです。
作り方は簡単です。3mm厚 x 20mm幅 x 180mm長の木板を1枚、2mm厚 x 8mm幅 x 180mm長の木板を2枚用意して、木工ボンドで貼り合わせるだけです。
このサイトでは直径16.8mm(約17mm)のビー玉を使用していますので、このレールの内側(内幅20mm)に収まった状態で転がります。
ビー玉の直径に対して、レールの内幅が十分に広いので、例えば上段から落ちてきたビー玉を受け、その次に続けて転がすこともできます。
続いて、2本目です。
1本目は内幅20mmですが、このレール内幅10mmにしてあります。ビー玉の直径が約17mmですので、レールの底面をビー玉が転がるのではなく、側壁の上を転がります。
このレールでもビー玉は十分に転がります。ただし、1本目のように、上段から落ちてきたビー玉を受けるという使い方には不向きです。
3本目は、2本目の変形版です。
2本目の底板を取り除き、V字型にしてみました。要はビー玉に2点で接するガイドを設ければ、ビー玉は転がってくれるので、この形でもよいのです。
ただし、作品1〜5のような縦置き型のボード、あるいは本作品のような横置き型のボードに取り付ける場合に、取り付けるための台座を少し工夫して作らなければなりません。
本作品では、角材にV字型の溝を掘って、この台座を作りました。
また、V字型のレールは、2mm厚 x 8mm幅 x 180mm長を2枚用意して、木工ボンドで接着したものですが、このままではV字を構成する2枚の板の幅が不揃いになりますので、2枚の内の1枚を6mm幅にカットしました。
4本目は、2枚の板をカタカナのハの字(逆ハの字)の配置したレールです。
3本目とは異なり、2枚の板の平面部分に2ヶ所で接しながらビー玉が転がります。
3本目に比べて、進行方向に対する揺れに強く、より安定して転がります。
ただし、このレールも逆ハの字を維持するための台座をうまく工夫しなければなりません。この作品では、3本目と同じく角材を使用し、逆ハの字になるように切り込みをいれて作りました。
5本目は、古くからあるおもちゃにも使用されていますが、単純に2本の丸材(3mm径)で作ったレールです。
これも、ボードへの取り付け方を少し工夫しなければなりませんが、丸材を2本切り出すだけでレール本体ができあがるので簡単です。
丸材は、3mm径くらいならカッターの刃をあてて何回か転がすように切り込むと簡単に切れます。
6本目は、1枚の木板の上に3mm角の角棒を貼りつけて作ったレールです。
ビー玉がまっすぐに進むレールはもちろんですが、この方法なら写真のようにビー玉がジグザグ状に進むレールも比較的簡単に作れます。
7本目は、1本目のレールの底板を短く切って階段状にしたものです。
3mm厚 x 20mm幅 x 30mm長の木板を6枚並べて、1本の階段を表現しました。
ビー玉を転がし始める位置の底板1枚だけ少し傾けておけば、後は勢いで最後まで転がります。
また、この作品のレールは全長180mmですが、このくらいの長さなら全てに側板をガイトとして取り付けなくても終端までビー玉が落下せずに転がります。
8本目は、これも古くからあるおもちゃに見られますが、レールの底板に細いガイドを多数取り付けて、転がり方に動きをつけたものです。
ガイドは3mm角の角棒を使用しました。木工ボンドで底板に貼り付けます。
張り付ける位置や角度については、いろいろ試しながら作りました。
9本目は、レールの設置幅を変化させて、この変化を利用してビー玉を前に転がすというものです。
レールの幅をハの字に広げておくと、ビー玉はレールが広がる方向に加速しながら進み、反対にハの字に狭くなるようにしておくと、原則しながら進みます。
これを利用すると、レールを傾けたり最初にビー玉を加速しなくても、ビー玉が前に転がっていきます。
このレールでは、ビー玉が進む方向に広がるようにレールを配置し、途中から等幅に配置したレールを接続しました。
レールの設置幅を広くとったり狭くとったりすると、ビー玉が縦方向に浮かんだり沈んだりするように動きますので。
横から見るとなかなか面白いです。
10本目は、薄い木板を曲げて、山や谷のような形状にしたレールです。
写真のレールは、幅5mm x 厚さ2mmの木材を、厚さ0.9mm程度まで鉋で削り、それを曲げて作りました。
2つの谷を作り、その両端を幅15mm x 厚さ8mm の棒材で作った柱につないでいます。
ビー玉を転がし始める位置は、このつなぎ部分より高い位置になるように作らなければなりません。
薄く削っておかないと、なかなか曲がりませんが、折れやすくなりますので慎重に作らなければなりません。
しかし、完成してみると、見た目にもなかなか美しく、気に入っている1本です。
ビー玉を転がすための方法
ビー玉を転がすレールを作るといえば、ここでご紹介して1本目のレールなどのように、レール自体を傾けて配置する方法がまず頭に浮かびますが、他にもいくつか方法があります。
例えば、作品4のように、ビー玉を転がし始める位置に短い板を斜めに配置しておけば、レール自体を傾ける必要はありません。
レールを傾けて配置すると、ビー玉は加速しつづけますが、作品4の場合は加速はしません。
また、この作品の9本目のように、レールの設置幅の変化でビー玉を転がすことも考えられます。
おわりに
この記事では、レールを10種類作ってご紹介しました。これから作る作品にも取り入れていきます。また面白いレールができたらご紹介したいと思います。
どれも写真をみればすぐわかるような形ですが、組み方や加工方法などでわかりにくいところがあればお問い合わせください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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